スマートフォンのデータをコントロールする
あなたのオンラインプライバシーを守るために
あなたのデータがどんな情報を含んでいるか想像したとき、そんなにおおごとではない と感じるかもしれません。カントリーミュージックが好きで、必要以上の量の靴を買う傾向にあって、1年前の今から来年の旅行を計画しているからと言って、誰が気にするでしょう?
しかし、問題はそのデータに何が起きているかということです。長期間のデータ蓄積により個人的なデジタルパターンが浮かび上がります:あなたの癖、活動、趣味、人間関係、嗜好性、そして秘密などは、それを分析しそこから利益を得る者(企業やデータブローカーなど)に開示されているのです。
このデータ・デトックスを読み進めることで、なぜこのようなことが起きているかを垣間見るとともに、インターネット上にあるあなたのデータの追跡をコントロールするための実践的なステップを取ることが出来ます。
さあ、始めましょう!
1. 端末名を変更しましょう
ある時点であなたはWi-FiやBluetoothのためにスマートフォンを「名付けた」かもしれません。もしくは、初期設定で自動的に生成されている可能性もあります。
そうすると、”Alex Chung’s Phone” という情報はWi-Fiネットワーク所有者や、Bluetoothがオンの場合は周りのBluetoothをオンにしている全ての人に可視化されているのです。
カフェやレストラン、空港に入るときに自分の名前を公言しないですよね。なら、スマートフォンもするべきではないでしょう。
端末名の変更で個人を特定しづらいものに変更しましょう。方法はこちらです:
Android:
- Wi-Fi名の変更:
- 設定 →
- Wi-Fi →
- メニュ →
- Wi-Fiテザリング →
- ネットワーク名 →
- 保存
- Bluetooth名の変更:
- 設定 →
- Bluetooth →
- Bluetooth がオフになっている場合はオンにする →
- メニュ →
- 端末名の変更 →
- Bluetoothをオフにする
iPhone:
- 端末名の変更:
- 設定 →
- 一般 →
- 情報 →
- 名前を変更する
端末をどう名付けるか悩んでいますか?あなたの大好きなアニメのキャラクターや、「開けゴマ」のようなセリフはいかがですか?
スマートフォンのプライバシーを上げるためのこつがもっと知りたいなら、端末をフレッシュに設定し直す方法についてもう少し読んでみましょう!
2. 位置情報履歴を削除しましょう
位置情報データは無作為な情報のように思えるかもしれませんが、全て組み合わせて見たとき、あなたの趣味、住んでいる地域、職場、そして友人と出かけるお気に入りの場所などに関する重要な詳細が判明します。だからこそ、多くの企業やデータブローカーがこの位置情報を求めているのです。
マップのアプリがあなたの現在地を把握できることは当然のように思えます。しかし、マップ以外の多くのアプリにも位置情報へのアクセス権限を与えていると知ると驚くかもしれません。
それぞれのアプリを確認し位置情報サービスをオフにすることが出来ます。使用にあたり位置情報が必要ない(そのゲームは本当にあなたの居場所を把握する必要がありますか?)、もしくは知ってほしくないアプリを探してみましょう。
Android:
- 設定 →
- アプリ →
- アプリごとに位置情報の利用設定を変更する
iPhone:
- 設定 →
- プライバシー →
- 位置情報サービス →
- アプリごとに位置情報の利用設定を変更する
もしくは、スマートフォンを使用していない時には位置情報をオフにしてもいいですね。おまけにバッテリーも長持ちしますよ!マップや天気予報を見る時にはまたその都度オンにすればいいだけの話です。
Android:
- 設定 →
- セキュリティと位置情報 →
- 位置情報を「オフ」に
iPhone:
- 設定 →
- プライバシー →
- 位置情報サービス →
- 「オフ」にする
Google Mapsや他のGoogleアカウントで位置情報サービスをオフにする方法に関しては、人生の脱Google化についてもう少し読んでみましょう!
3. アプリのお掃除
スマートフォンに入っているSNSアプリ、ゲーム、天気アプリなどはあなたのデータに興味があり、たくさんの情報を集めているかもしれません。
全く使っていないアプリを削除することはデジタル・デトックスの効果があります
それに加え、お掃除することでスマートフォンの容量が増え、通信量を削減し、バッテリーの寿命を伸ばせます。アプリによってはアプリ性能自体が向上することもありますよ。
Android:
- 設定 →
- アプリ →
- アンインストールしたいアプリを選択 →
- アンインストール
iPhone:
- 左上にバツが出るまでアプリのアイコンを長押し
- アンインストールしたいアプリのバツを押す
- 削除を選択
もし有料アプリがある場合は、不意打ちで請求されないように自動更新などをキャンセルするようにしましょう。この方法はアプリやサービスによって異なるため、サイトにあるFAQやカスタマーサポートから確認しましょう。
アプリのお掃除をすることは、あなたに関するデータ流通に大きな影響を与えます。データ量を減らすことによって、企業があなたに関して推測するための手がかりを減らせます。ほとんどのアプリは代替品があり、同じような機能がありながら個人のデータを収集して企業などに販売しないアプリが選べます。
私たちがおすすめするものはこちらから:代わりに使えるアプリ.
もし使用しているツールを全て変えることに抵抗があれば、一つや二つから始めましょう。例えばブラウザを変えることから始めると良いかもしれません。FirefoxやChromium、もしくはもっとプライバシーを守るサービスはいかがですか?
もっとアプリのお掃除について知りたい方は、クリーナーアプリを使ってみましょう!
4. 追跡を減らしましょう
スマートフォンに入っているブラウザは位置情報、検索履歴、普段利用するウェブサイトなど、あなたの情報を大量に保持しています。そしてその情報を他者に渡す可能性があります。
小さな変更でその情報の主導権を取り返すことができます。
スマートフォン、タブレット、そしてコンピューターに購入当初からインストールされているブラウザは、プライバシーを最優先としていないものが大抵です。代わりに、あなたの利用歴を自動的にプライベートにし、トラッカーから守ってくれるような違うブラウザをダウンロードして使用することを選択できます。
プライバシーを更に保持するには、アドオンなどをインストールすることも選択できます(これらはあなたのオンラインアクティビティのプライバシーをより保つために簡単にインストール出来るミニ・プログラムです)。
スパイ広告やトラッカーをブロックする方法 uBlock Origin (for Chrome, Safari, and Firefox) もしくは Privacy Badger (for Chrome, Firefox, and Opera) をインストールする。
可能な限りウェブサイトへの接続を守るために install HTTPS Everywhereをインストールする。ウェブサイトとのコミュニケーション履歴が暗号化され守られることを確証してくれるブラウザ・エクステンションです。あなたがSafariユーザでこのサービスを使いたい場合、デフォルトのサーチエンジンをGoogleとは別の、自動的に接続を暗号化するもの(DuckDuckGoなど)に変更しましょう。
Firefoxはブラウザを強化する方法を多数提供しています。詳しくはaddons.mozilla.orgをご覧ください。
ブラウザをより強化する方法を探したい場合は、ブラウザ・ブースターを試してみてください!
5. 自分や他者のタグ付けを外しましょう
写真や投稿へのタグ付けによって、友達のデータ蓄積を増やしていませんか?
可能な限り多くの写真や投稿からタグ付けを外すことによって、友人たちのデータ蓄積を減らせます。
共有しよう! 友人、家族、そして同僚と一緒にデータの流通量をコントロールしましょう。皆でデータ追跡をコントロールするよう意識すれば、お互いのデトックスを手伝うことが出来ます。
このステップが順調で、さらに取り組めるのであれば、人生の脱グーグル化 や SNSアカウントを更新しませんか?もしくはスマートフォンの使用量を少しだけ減らしたいのであれば、スマートフォンでスマートな習慣ををご覧ください。